北京で開かれた中朝首脳会談の結果を説明するため、中国共産党の楊潔チ政治局委員が韓国を訪れ、30日午後、文在寅（ムン・ジェイン）大統領を表敬しました。
楊潔チ委員は、文大統領に、今月25日から28日にかけて北京を訪れた北韓の金正恩（キム・ジョンウン）労働党委員長と習近平国家主席による首脳会談の成果を説明するとともに、習近平国家主席からのメッセージを伝え、韓半島の問題解決に向けた協力について意見を交わしたものとみられています。
これに先立って、楊潔チ政治局委員は29日、韓国の鄭義溶（チョン・ウィヨン）国家安保室長と会い、中朝首脳会談の成果を説明し、来月27日に開かれる南北首脳会談と5月までに開かれる見通しとなっている米朝首脳会談の成功に向けて協力する考えを示しました。
会談で、楊潔チ委員は、金正恩党委員長が習近平国家主席との首脳会談で、「韓米がわれわれの努力に善意で応え、平和実現に向けて段階的にで歩調を合わせた措置を取るなら、韓半島非核化問題は解決できる」と述べたことなど、中朝首脳会談で議論された内容や意味についても説明したもようです。
会談ではさらに、去年、韓中首脳会談で合意した浮遊粒子状物質PM2.5の低減に向けた措置や、中国人の韓国団体旅行の制限などについても議論したと大統領府青瓦台は説明しました。

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