駐韓米代理大使 「米朝会談は非核化が目的」

南北の間で和解ムードが広がっているなか、アメリカのナッパー韓国駐在代理大使が、完全で検証可能な非核化が米朝首脳会談の目的だと強調し、交渉はないとする姿勢を鮮明にしました。
ナッパー氏は2日、ソウル市内のプレスセンターで開かれた記者懇談会で、「アメリカが北韓と会う目的は、北韓の完全で検証可能な非核化が必要で、これは交渉の対象ではないということを強調するためだ」と述べました。
また、「これまで、北韓が合意を守らなかったため失敗した例を多く見てきた。いまの状況は希望的だが、現実的に見守る必要がある」と述べました。
さらに、「北韓の核に対するアメリカの政策に変わりはなく、非核化なしの南北関係の進展はないという認識でも、韓国の立場と一致する。北韓の安全保障についての言及が、これまでと同じく韓国駐留アメリカ軍の撤収を意味するなら、受け入れられない」としました。
一方、アメリカ共和党の上院議員によりますと、9日にアメリカの安全保障担当大統領補佐官に正式に就任するボルトン元国連大使は、米朝首脳会談を提案した北韓について、「大陸間弾道ミサイルを開発するための時間稼ぎをしている」と懸念しているということです。
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