南北融和ムードで「安保観光」の問い合わせ急増

4月27日に韓国と北韓による首脳会談の開催が予定されているなど南北間の関係が改善に向かっている中、韓国で安全保障関連のスポットを訪ねる「安保観光」が注目を集めています。
外国人の韓国観光を専門とする韓国の旅行会社「コスモジン」が2日に明らかにしたところによりますと、安保観光商品に関する問い合わせが、2月1日~3月25日に前の年の同じ期間に比べて2.9倍に増えたということです。
「コスモジン」は、これまで代表的な安保観光スポットとされてきた、南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)や軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)以外に、新たに浮上している安保観光スポットとして、ソウル市内にある「汝矣島地下バンカー」や「延禧(ヨンヒ)104高地」などを紹介しました。
「汝矣島地下バンカー」は、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領時代に大統領警護の目的でつくられたと推定されています。去年10月に一般公開されました。
「延禧104高地」は、韓国戦争で韓米連合軍が仁川(インチョン)に上陸し、ソウルを奪回する際に重要な戦闘があった場所で、2010年から散策路として一般に開放されています。
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