北韓の外交当局者が、韓半島の非核化交渉について、「段階的、同時的な措置で解決していくことができるだろう」と述べました。
5～6日にアゼルバイジャン・バクーで非同盟諸国会議の閣僚級会合に出席した李容浩（リ・ヨンホ）外相に同行した際、非核化交渉に関する北韓の立場に変化があるかという聯合ニュースの質問に対して答えたものです。
これは、3月下旬に中国を訪れた金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が、習近平国家主席との会談で、「韓米が善意でわれわれの努力に応じて平和と安定の雰囲気をつくり、平和実現に向けた段階的、同時的な措置を取るなら韓半島の非核化問題は解決される」と述べたとされる内容と一致します。
北韓の外交当局者が「段階的・同時的措置」に言及したのは初めてで、アゼルバイジャンで開かれた非同盟運動閣僚会議に出席したあと、中央アジアのトルクメニスタンを経てモスクワ入りした李容浩外相も、一連の外交活動でこうしたメッセージを発している可能性が高いとの見方が出ています。
李容浩外相は、現地時間の9日にモスクワ入りしていて、10日にロシアのラブロフ外相と会談し、韓半島情勢や二国間関係について意見交換する予定です。

[Photo : ]