「緊密な協力を希望する」 韓日外相会談

韓国の康京和外相は11日午前、日本の河野太郎外相とソウルで会談しました。
康京和外相は冒頭で、「韓半島情勢は非常に重要な時期を迎えている」としたうえで、「核問題の平和的な解決、韓半島の平和体制構築という共通の目標に向けて、ともに努力していくことを希望する」と表明しました。
河野外相はこれに対して、「北韓の非核化を実現し、北東アジアの平和と安定をもたらすために緊密に連携していきたい」と述べました。
また、康京和外相は、「両国間には多様な懸案があるが、知恵を集め、時間をかけて解決策を模索しつつ、経済、文化、人的交流など、両国の共同の利益をもたらす分野で協力をさらに拡大していきたい」と述べ、河野外相は、1998年10月に当時の金大中大統領と小渕恵三首相の首脳会談で採択された「韓日共同宣言」からことしで20周年になると指摘し、「両国関係をさらに未来志向の関係に発展させるために努力していきたい」と述べました。
両外相は今月27日の南北首脳会談を控えて、核問題の解決策などについて意見を交わしたとされています。
河野外相は午後には文在寅大統領を表敬訪問し、国立墓地に参拝するほか、夜には康京和外相 主催の晩餐会に出席します。
河野外相の韓国訪問は昨年8月の就任以来、初めてです。
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