米政府 北韓の非核化の見返り検討

アメリカのトランプ政権が、北韓が米朝首脳会談で非核化に向けた具体的な措置を打ち出す場合、その見返りとして何を提示するかについて検討しているもようです。
韓国の日刊紙「東亜日報」が11日、政府消息筋の話として報じたところによりますと、アメリカは、米朝首脳会談がうまくいった場合、まずは、部分的な関係の正常化に乗り出す案を検討しているということです。アメリカは、北韓との事前の接触で、△ ワシントンと平壌間の連絡事務所の開設 △ 北韓への人道支援の再開 △ 両国への大使館の設置などに言及したとされます。
北韓に対する制裁の緩和など経済的支援は外されたもようです。
アメリカは、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が掲げた段階的で同時的非核化について、「条件のない非核化」を強調しながら、事実上反対する立場を示してきました。
しかし、米朝の事前の接触で、金委員長の非核化に向けた意志を改めて確認しただけに、北韓が実質的な非核化に向かうよう、具体的なアクションプランを議論しているもようです。
一方、アメリカの政府系放送「自由アジア放送」は、アメリカ国務省が現地時間の10日、平壌にアメリカ大使館を開設する可能性について、「トランプ大統領が話したとおり、北韓が非核化を選択すれば、より明るい道が開かれる」という基本的な立場を示したと12日、報じました。
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