米朝 去年10月に水面下で接触か

北韓とアメリカが非難の応酬を繰り広げ、軍事的な緊張が高まっていた去年10月、北韓とアメリカとのニューヨークチャンネルが稼動し、米朝が接触していたことがわかりました。
韓国政府当局者は16日、「トランプ大統領の北東アジア歴訪を控えていた去年10月30日に米朝のニューヨークチャンネルが稼働した。アメリカは、トランプ大統領が北東アジア地域に滞在中に北韓が挑発をすれば、取り返しのつかない事態になるということを北韓に伝えた」と述べました。これに対し、北韓の関係者は「本国に建議する」と答えたということです。
当時は、トランプ大統領と金正恩国務委員長が非難の応酬を繰り広げていた時期で、アメリカはB1B戦略爆撃機を韓半島に送って訓練をしたほか、北韓の非核化のための軍事的手段を検討していました。
ニューヨークでの接触以降、北韓はICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15」の発射をトランプ大統領の北東アジア歴訪からの帰国から2週間後に延期したほか、露骨な非難を控えました。アメリカも刺激的な発言を中断しました。
これについて、日本経済新聞は16日、北韓関係筋の話として、「金正恩委員長は去年10月の朝鮮労働党政治局拡大会議で、‘対話局面に入らないといけない’として、アメリカへの対話攻勢の準備を指示した。米中が北韓の体制転換で密約し、挟撃するシナリオへの恐れ」と伝えました。
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