金委員長 徒歩で軍事境界線超えて韓国入り有力

北韓の指導者としては初めて韓国を訪れる金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、南北首脳会談が開かれる27日に、徒歩で軍事境界線を越えて韓国入りし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と握手するとみられます。
南北首脳会談の儀典や警護、報道に関して話し合う実務協議が18日、軍事境界線がある板門店の北側施設「統一閣」で行われ、南北は、両首脳の初めての握手から会談の主な日程までをテレビ生中継で世界中に放送することで大筋合意しました。
韓半島の終戦宣言の議論が進んでいるなか、会談のもっとも象徴的な場面となる 南北首脳同士が握手する姿が、世界中に伝えられることになりました。
この会議に出席した関係者によりますと、会談当日の27日午前9時、金委員長が板門店の北側施設の板門閣から歩いて降りてきて、軍事境界線を徒歩で越えたあと、出迎える文大統領と握手し、会場となる「平和の家」に移動する案が有力だということです。
しかし、金委員長が車に乗って平和の家に到着する案も、依然として検討されていて、両首脳の移動経路はまだ最終的に決まっていません。
大統領府青瓦台関係者は、金委員長が軍事境界線を徒歩で越えてくるのかという質問に対して「まだ決まっていない」と答えています。
両首脳の合意文の発表や、共同記者会見についてもまだ決まっておらず、この関係者は「双方が細部まで合意し、発表するまで待ってほしい」と話しました。
会談は当日中に終わりますが、昼食や夕食をともにする案も検討されていて、夕食をとる場合、夫婦で出席する可能性が高いとされます。
南北は、最後の移動経路など細部をつめるための実務協議をさらに行ったあと、高位級会談を行う予定です。
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