休戦協定当事国の米中が「終戦宣言」支持を表明

南北首脳会談まで残すところあと一週間となっているなか、韓国戦争休停戦協定の当事国であるアメリカと中国が揃って、南北首脳会談で話し合われるとみられる「終戦宣言」を支持すると表明しました。
アメリカ国務省は現地時間の19日、「韓国戦争休戦協定の終結を支持する」と表明しました。ナウアート報道官は19日の定例記者会見で、「非核化と終戦宣言のうち、どれを優先すべきか」という質問に対し、「優先順位を決めることはできない」としながらも、「休戦協定の正式な終結を見たいと思っていることは、はっきりと言える」と述べ、終戦の実現に期待を示しました。
これに先立って、トランプ大統領は現地時間の17日、「韓国と北韓が韓国戦争の終戦について議論することに賛同している」と述べ、休戦状態の韓国戦争の終戦実現に意欲を示しています。
中国外交部の華春瑩(か・しゅんえい)報道官も定例記者会見で、「中国は、韓半島の戦争状態を早期に終わらせ、各国が韓半島の平和体制を構築することを支持する」と述べました。
韓半島周辺の外交・安全保障において大きな役割を果たしているアメリカと中国が、終戦を支持すると表明していることから、27日の南北首脳会談の主な議題とされる休戦体制の終結と平和協定の締結をめぐる議論に弾みがつくとみられています。
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