「核査察受け入れる可能性も」 国策研究所

北韓が北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクド)にある豊渓里(プンゲリ)核実験場を廃棄すると発表したのは、核実験場に対する査察の受け入れを含めて、非核化に向けて積極的に乗り出す考えを示唆しているという見解が出されました。
北韓は、20日、北韓労働党の全員会議で、「核実験中止に向けた透明性のある担保として、北部の核実験場を廃棄する」という文言が含まれた決定書を採択しました。
国策研究所の国家安保戦略研究院によりますと、国際社会で核問題が取り上げられる際の「透明性のある担保」という表現は、通常、IAEA=国際原子力機関による査察を通した検証を行うことを意味するということです。
さらに、核実験場の査察は、北韓の核兵器関連技術を公開することを前提に行われるものなので、非核化に対する北韓の積極的な姿勢を表すものと解釈できるということです。
しかし、専門家は、北韓が核兵器を放棄する可能性を示唆したものの、アメリカが求める「完全な核放棄」とは依然として意見の格差が存在するため、北韓とアメリカの首脳会談で合意に至るかどうかが注目されると説明しています。
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