新経済共同体 北韓の変化で関心高まる

文在寅大統領は就任当初から、北韓の核問題が解決して適切な条件が整えば、韓半島の新経済共同体を実現させるとしていました。
そのために、韓国と北韓の元山、咸興、ロシアを連結するエネルギー資源関連の経済ベルトと、韓国と北韓の平壌、新義州、中国を連結する物流関連の経済ベルト、非武装地帯と経済特区を網羅する環境及び観光関連の経済ベルトを構築するとの考えを示しました。
文在寅大統領は、南北の鉄道の連結にも意欲を示しています。
韓国南西部の木浦から平壌を経て中国まで、南東部の釜山から北韓を通ってロシアとヨーロッパまで鉄道を連結するとしています。
文在寅大統領は中国やロシアといった周辺国と連係した経済協力は韓半島の平和定着に役立つとしています。
いずれも実現すれば大きな経済効果が期待できますが、北韓問題が障害となってまだ実現の目処は立っていません。
ただ、北韓の金正恩国務委員長は最近、核実験を中止するなどの方針を発表、経済再建に総力を傾けるとしていて、文在寅大統領のこうした構想の実現可能性が高まっているとの指摘もあります。
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