軍事境界線付近で行っていた拡声器による北韓向け宣伝放送が23日午前0時から中断されました。
国防部によりますと、南北首脳会談をきっかけに南北間の軍事的な緊張を緩和し、平和的な会談の雰囲気をつくるため、23日午前0時から軍事境界線付近での拡声器による北韓向け放送を中断したということです。
国防部は、今回の措置で南北相互が宣伝活動を中断し、平和に向けた新たな始まりにつながることを期待すると話しています。
拡声器による北韓向け放送はおととし1月に北韓による4回目の核実験を受けて再開されて以来、2年3か月ぶりの中断となります。
一方、韓国側の放送中断に応じて、北韓軍も韓国向けの宣伝放送を中断しているもようです。
国防部の関係者は、「北韓軍は、軍事境界線付近の40か所あまりで韓国向けの宣伝放送を行ってきたが、段階的に中断しているとみられる」と明らかにしました。
この関係者は、「北韓軍が放送装置の電源を実際に切ったかどうかは確認できないが、普段より放送が減っている」と説明しています。

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