南北の首脳が27日午前、板門店の軍事境界線で初めて対面し、歴史的な南北首脳会談の日程が始まりました。
北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が27日、軍事境界線を初めて越えて韓国入りしました。
金正恩国務委員長は板門店中立国監督委員会の会議室、T2とT3の間を歩いて軍事境界線に向かい、文在寅（ムン・ジェイン）大統領に迎えられました。
両首脳は笑顔で握手を交わしました。
南北の首脳が軍事境界線で対面するのは初めてで、北韓の最高指導者が韓国入りしたのも初めてです。
両首脳は韓国軍の儀仗隊の栄誉礼を含む歓迎式のあと、「平和の家」で歓談し、午前10時15分から2階の会議室で会談を始めました。
ソウル郊外の国際展示場、「KINTEX」に設けられたメインプレスセンターでは、大勢の記者が集まり、南北首脳会談の取材に当たっています。
27日午前9時27分、金正恩国務委員長が板門店の北韓側施設「板門閣」から姿を現したときや両首脳が握手をした瞬間、プレスセンターでは大きな歓声が沸き起こりました。
また、握手のあと、金正恩国務委員長が文在寅大統領を北韓側に招くしぐさをし、ともに北韓側に数歩入ったときは、より大きな歓声と拍手が上がりました。
プレスセンターには過去２回の首脳会談のときを上回るおよそ40か国・地域のおよそ870人が利用を申請しており、国際社会の関心の高さをうかがわせています。

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