北韓は、5月5日から標準時を30分早め、韓国と同じ時間に戻す方針を明らかにしました。
北韓の国営朝鮮中央通信が30日に伝えました。
それによりますと、北韓の最高人民会議常任委員会は標準時を30分早める「平壌時間の修正に関する政令」を採択したということです。
朝鮮中央通信は、金正恩国務委員長は南北首脳会談の際に壁にかけられた韓国と北韓の時計が示す時刻が異なるのを見て「胸が痛む」と述べ、北韓の標準時を従来の標準時に戻すことを約束したとしたうえで、今回の措置は金正恩委員長が検討を進めるよう指示したことによるものだとしました。
また、金正恩委員長は、南北が一つになるということは互いに違うことを一つ一つ合わせていくことだとして、標準時を統一することを決心したとしました。
一方、大統領府青瓦台の関係者は29日の記者会見で、 金正恩委員長が文在寅大統領に標準時を元に戻す意向を表明し、対外的に公表してもいいと述べたと明らかにしました。
標準時を元に戻すことは文書化された合意ではありませんが、北韓が韓国側の発表の翌日に標準時を元に戻す措置を発表したのは、南北の合意を履行する姿勢を強調したものと受け止められています。

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