米朝首脳会談、板門店も候補地に 米大統領

南北首脳会談が行われた南北軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)が、米朝首脳会談の開催候補地の一つになっていることがわかりました。
アメリカのトランプ大統領は現地時間の4月30日、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と6月初旬までに予定している米朝首脳会談の開催地について、板門店の韓国側施設「平和の家」と「自由の家」も候補地として検討していると発言しました。
トランプ大統領は4月30日、ホワイトハウスで行ったナイジェリアのブハリ大統領との共同記者会見で、米朝首脳会談の会場について、「板門店やシンガポールなどが最終候補地だ」と述べました。そのうえで、板門店での会談について、「もし成功すれば、現地でのお祝いは素晴らしいものになる」と述べ、前向きに検討していることを明らかにしました。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談でも、板門店での開催について意見を求めたということです。
トランプ大統領はまた、米朝首脳会談について、「行われる。成功すると思う」と、期待感を示しました。
これに先立ってトランプ大統領は4月30日朝、「板門店での開催の方が第三国より象徴的・重要で歴史に残る場所になるだろうか」とツイッターに投稿しています。
これは歴史的な南北首脳会談が行われたことで平和の象徴となっている板門店で開催することによって、より大きな注目を集め、劇的な成果を生み出す狙いがあると考えられているものとみられています。また、警護や儀典などの準備が第3国より短期間でできることも考慮したものとみられます。
これについて、韓国大統領府青瓦台は、「新たな平和の里程標を築く場所として、板門店は相当意味があると考える」としています。
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