北韓に拘束されていた韓国系アメリカ人3人が、現地時間の10日午前2時40分過ぎ、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に帰国しました。
トランプ大統領夫妻は、ペンス副大統領夫妻とともにこの3人を出迎え、記者団に対して、「3人を解放してくれた北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長に感謝する。アメリカと北韓は新たな基盤のうえでスタートしようとしている」とコメントしました。
また北韓を訪れる用意があるかという質問に対して、「可能なことだ」と答えました。
米朝首脳会談を通じて進められる北韓との非核化交渉の見通しについては、「金委員長は何かを行って、北韓を現実世界に参加させたい考えなのだろう」と述べました。
一方、朝鮮中央テレビは10日午後、金委員長とポンペイオ国務長官が9日に会談するようすを収めた7分ほどの映像を放送し、「金委員長は、トランプ大統領からの口頭のメッセージを伝えられ、トランプ大統領が新たな代案を出して対話による問題解決に深い関心を寄せていることを高く評価した」報じました。
トランプ大統領が「新たな代案を出す」という表現や、米朝首脳会談に積極的な姿勢を示しているということは、10日午前に朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が報じた内容には含まれなかったものです。

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