ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

核実験場廃棄 非核化の意思については懐疑的な見方も

ニュース2018-05-14
核実験場廃棄 非核化の意思については懐疑的な見方も

北韓はこのほど、北東部の豊渓里にある核実験場を廃棄する方針を発表しました。
米朝首脳会談を控えて、非核化に向けた姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。
北韓外務省は12日夜、国営テレビを通じて、「今月23日から25日の間に天候を考慮しながら行う」と発表しました。
具体的な方法としては、「核実験場のすべての坑道を爆破、崩落させ、入り口を完全に閉鎖したあと、地上にあるすべての観測施設と研究所も撤去させ、周辺を完全に閉鎖する」としました。
また、核実験場廃棄の透明性を示すために、そのもようをアメリカと韓国、中国、ロシア、イギリスの報道機関に公開することを明らかにしました。
北韓は2008年に主だった核施設がある寧辺で、6カ国協議の合意に基づいて原子炉の冷却塔を爆破し、その映像が世界に伝えられましたが、その後、寧辺の核施設を整備し直して再稼働すると発表、核開発を進め、非核化は実現しませんでした。
ということもあって、核実験場の廃棄が非核化につながるという保証はないとする指摘もあります。
専門家の間では6回目の核実験で実験場はすでに坑道が使用できなくなっているのではないかという見方もあります。
ただ、金正恩国務委員長は先の南北首脳会談で、二つの坑道は依然として使用可能な状態だと強調しました。
依然として北韓の非核化の意思については懐疑的な見方がありますが、北韓がコンクリートなどで坑道を閉鎖するのではなく、爆破することで核実験場を廃棄することにしたのは、追加の核実験をしないという強い意思を確認したものだとする指摘もあります。

[Photo : ]

新着ニュース