大統領府、北韓の会談延期通告後に慎重な姿勢

北韓が韓国とアメリカの空軍が実施している合同軍事演習を問題視し、16日に行う予定だった南北高位級会談を無期限延期すると通告してきたことを受け、大統領府青瓦台は、統一、外交、国防と対応について緊密に話し合うとともに慎重な態度をみせています。
青瓦台としては、先ず北韓が南北高位級会談の延期を通告した理由を探すことが重要だという立場です。
青瓦台は、北韓が16日の午前、南北高位級会談の延期を通告した後、午後になっても午前と状況に変わりはなく進展もないと報告する以外は、公式な立場を示しておらず、記者からの質問に対しても控えめな回答をしています。
青瓦台が対外的に慎重な態度を見せているのは、まだ北韓の意図が不明な中で青瓦台が公式的な立場を示すことは南北関係の信頼関係に悪影響を及ぼしかねないことや北韓の態度が来月12日に開かれる米朝首脳会談や今後の非核化のプロセスに及ぼす影響を考慮してのことだとされています。
青瓦台は、通告があった16日には緊急国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開くことはありませんでしたが、17日に NSC常任委の定例会があるだけに、関連部署の閣僚が集まった会議でどのような議論が行われるか注目が集まっています。
[Photo : YONHAP News]