韓国の保守系最大野党「自由韓国党」は、来月12日に予定されている米朝首脳会談を前に、北韓の非核化原則として「PVID=永久的かつ検証可能で不可逆的な非核化」を貫くことをアメリカ政府と議会に求めました。
自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は、17日、記者会見し、「今回の米朝首脳会談は、韓半島を運命の分かれ道となりうる重要な会談」とした上で、アメリカ側に伝える『自由韓国党からの7つの要求事項』を発表しました。
自由韓国党は15日、党内の北韓の核廃棄推進特別委員会で議論しこの要求事項をまとめており、これを英文の書簡にしてアメリカのホワイトハウスと中央情報局（CIA）、国務部、議会に渡す方針です。
この中には、非核化については、PVID以外に非核化完了後の報酬、非核化完結後の体制保証、「韓半島非核化」ではない「北韓非核化」を明記しています。
また、駐韓米軍の縮小や撤退について触れないことや北韓の国際的犯罪行為の中止を求めること、北韓の人権問題提起や改革・開放を要求も含まれています。
これについて、与党民主党は、論評を出し、「洪代表がアメリカ政府に公開書簡を出そうすることは、最大野党の代表としてきわめて慎重ではない態度だ。米朝首脳会談や国益のためにならない突出した行動だ」と非難しました。

[Photo : KBS News]