北韓が正式に韓国を非難

北韓が17日、南北高位級会談延期について、公式ラインから韓国を非難する発言をしました。
李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長は、17日、 北韓の国営通信社である朝鮮中央通信社の記者から南北高位級会談中止についての質問を受け、北韓が南北高位級会談を中止させる背景となった「厳重な事態」が解決しない限り韓国の現政権と話し合うことはないとし、韓国が突然の南北高位級会談延期に対して遺憾を表明したことについても、厳しい口調で非難しました。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が1月1日、新年の辞を述べて友好的な発言をして以来、韓国を厳しく非難したのは初めてです。
北韓は、16日の朝、韓国とアメリカの空軍が実施している合同軍事演習を問題視し、16日に行う予定だった南北高位級会談を無期限延期すると通告してきましたが、これは主に、米朝首脳会談を前にアメリカに向けて送るメッセージだと解析されていましたが、今回は、南北高位級会談の北韓側団長である李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長という公式ラインから韓国を狙ったメッセージを出しました。
韓国政府は、それについて即時には反応しないという方針です。政府はこれについてすぐに反応を返すことで一瞬にして南北関係の緊張が高まる恐れがあると判断していると見られます。
[Photo : YONHAP News]