ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

金正恩氏 在韓米軍で2段階解決法提示か

ニュース2018-05-18
金正恩氏 在韓米軍で2段階解決法提示か

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がアメリカに対し、▼現時点では韓国駐留アメリカ軍の駐留を認める▼平和体制後に規模縮小、という2段階の解決法を提示したもようだと、中央日報が18日、米朝交渉に詳しい外交筋の話として報じました。
それによりますと、金正恩国務委員長は、先月初めに平壌(ピョンヤン)を極秘訪問した、当時はCIA=アメリカ中央情報局長官で、今は国務長官のポンペイオ氏に対し、「韓国駐留アメリカ軍が現在の状態で駐留するのは受け入れるが、今後、韓半島に平和が維持されればアメリカ側も’誠意‘を見せることを期待する」と述べたということです。
金正恩委員長は、「韓国駐留アメリカ軍が演習・訓練し、戦略兵器を持ち込むのは気にかかる。しかし、韓国国内の事情もあり、韓米同盟の関係もあるため、容認するというよりはひとまず今の状態を受け入れる」と述べたということです。
そのうえで、金正恩委員長は、「今後、平和が維持され、いかなる問題もなければ、アメリカも何らかの誠意を見せるべきではないだろうか」と述べ、「誠意」としては「規模の縮小」や「戦略兵器の撤収」などをあげたということです。
この外交筋は、「金正恩委員長が言及した‘規模の縮小’が韓米合同軍事演習の規模の縮小なのか、韓国駐留アメリカ軍の規模の縮小なのかは明確でなかった」としています。
金正恩委員長が韓国駐留アメリカ軍について、こうした2段階の解決法を具体的に提示したことが紹介されたのは初めてで、来月12日に予定されている米朝首脳会談で、北韓が韓国駐留アメリカ軍の撤退や縮小を直ちに要求してくる可能性は低いものの、今後、終戦宣言や平和協定締結の過程で北韓が本格的に取り上げる可能性があるとする見方が出ています。

[Photo : ]

新着ニュース