韓米首脳会談 非核化の方法で集中的に協議

北韓が米朝首脳会談の再考を示唆し、アメリカは北韓に対する体制保証や経済支援を打ち出している中、22日に予定されている韓米首脳会談に関心が寄せられています。
韓国の文在寅大統領とアメリカのトランプ大統領は韓国時間の23日未明にワシントンで首脳会談を行い、北韓の核問題解決に向けた連携などについて協議する見通しです。
北韓が米朝首脳会談の再考を示唆するなど、態度を硬化させている中、ワシントンの外交消息筋は、韓米首脳会談では核問題解決に向けた柔軟かつ多様な対応について協議することになるだろうとの見通しを示しました。
また、別の外交消息筋は、文在寅大統領は、まずは非核化という原則で米朝が合意し、信頼を構築しながら具体的な措置に移行していくなど、より柔軟な対応を提案するだろうとの見方を示しました。
一方、トランプ大統領は17日、「取引に応じれば、金正恩国務委員長は力強い保証を得られるだろう」と述べ、非核化に応じれば体制を保証する考えを示し、北韓が経済支援より核放棄を優先させる「リビア方式」に反発していることについては、「我々が検討しているモデルではない」と否定しました。
こうしたことから、アメリカがこの問題で柔軟姿勢に転じるのではないかとする見方もあります。
一方、アメリカと中国は19日、通商協議に関する共同声明を発表、中国がアメリカのモノとサービスの購入を大幅に増やし、アメリカの対中貿易赤字を大幅に削減する」と明記し、通商問題を急いで一段落させる形となりました。
トランプ大統領は17日の発言で、北韓が態度を硬化させていることについて、「中国が影響を及ぼしている可能性がある」とも指摘していて、こうした動きについては、北韓の非核化を実現するためには中国の協力が欠かせないとの現実を踏まえ、アメリカが通商問題で譲歩したのではないかとする指摘もあります。
[Photo : YONHAP News]