核実験場 予定通り廃棄か

北韓は23~25日にかけて北東部の豊渓里の核実験場を廃棄、外国メディアへ公開するとしていますが、最近、態度を硬化させていて、予定通り核実験場の廃棄が進むかに関心が寄せられています。
北韓は核実験場の廃棄を外国メディアに公開するとして、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、韓国の記者団の取材を許可するとしましたが、韓国政府が18日に板門店の連絡チャンネルを通じて韓国記者団の名簿を伝えようとした際に受取りを拒否しました。
こうしたことから、核実験場の廃棄が予定通り進まないのではないかとする指摘もありますが、北韓は核実験場廃棄に向けた準備を着々と進めているもようです。
関係筋によりますと、北韓は北東部の元山に外国メディアの記者団のためのプレスセンターを設置、元山から核実験場がある豊渓里に向かう鉄道の線路の補修も進めているということです。
また、北韓に関する分析を専門とするウェブサイト「38ノース」は、豊渓里の核実験場で、坑道の爆破を観測できる展望台とみられる施設の設置が進められていることが、衛生写真で確認されたとしました。
一方、北韓の対外宣伝メディアの「朝鮮のきょう」は20日、核実験場の廃棄について、「非核化に向けた我が共和国の重大な措置だ」と強調し、核実験場の廃棄を予定通り進めることを示唆しました。
核実験場の廃棄は非核化に向けた最初の措置でもあり、北韓が予定通り核実験場の廃棄を進めれば、首脳会談に向けた米朝間の今後の交渉にも肯定的に作用するものとみられます。
[Photo : KBS News]