「態度硬化は中国の影響」 トランプ米大統領

韓国の文在寅大統領とアメリカのトランプ大統領は22日(韓国時間23日未明)、ホワイトハウスで首脳会談を行いました。
冒頭発言では記者団から予定になかった質問が出て、トランプ大統領は米朝首脳会談の中止や延期に言及したりしました。
トランプ大統領は会談の冒頭で、「シンガポールで米朝首脳会談が開かれれば素晴らしいことだが、開催されなくても構わない」としたうで、「条件が整わないのなら、首脳会談を中止するか延期させることもある」と述べました。
トランプ大統領が金正恩国務委員長との会談の中止や延期に直接言及したのは初めてです。
また、北韓の核放棄と見返りについて、核放棄と見返りを一括してやり取りする「一括妥結方式」が望ましいとの考えを示しました。
北韓が最近、態度を硬化させていることについては、「中国が影響を及ぼしている可能性がある」と指摘し、金正恩国務委員長が今月8日に中国の習近平国家主席を2回目の会談を行ったあと、「状況が変わったように思う」と述べました。
一方、文在寅大統領は、アメリカ国内で米朝首脳会談の成功を危惧する見方があることについて、「過去に失敗したからといって今回も失敗するとはかぎらない。会談が始まる前から批判ばかりしているのでは発展は期待できない」と述べました。
そのうえで、「トランプ大統領が米朝首脳会談を通じて韓半島に恒久的な平和体制を構築し、米朝関係正常化も実現させることを期待している」と述べました。
トランプ大統領は、文在寅大統領が米朝間の仲裁に務めていることについて、「北韓問題を解決していくうえで文在寅大統領の能力を信頼している」と述べました。
[Photo : YONHAP News]