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トランプ大統領 非核化方式でやや柔軟姿勢

ニュース2018-05-24
トランプ大統領 非核化方式でやや柔軟姿勢

アメリカのトランプ大統領が、北韓が非核化について「一括妥結方式」、あるいは「速戦即決方式」を取れば、北韓の体制を保証し、莫大な経済支援を約束するとし、やや柔軟な姿勢を示しました。
トランプ大統領は現地時間の22日、ホワイトハウスで開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領との首脳会談の前に、記者団に対して非核化の方式について説明しました。
そのなかでトランプ大統領は、最優先としている案は「一括妥結方式」だとしながらも、「物理的な理由でそうならないこともあるが、早い時期に行われればそれでもいい」と付け加えました。
また、北韓が完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化を決めた場合、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)体制の安全を保証できるかという質問に対して、「われわれは彼の安全を保証する。この問題は初めから議論してきた。彼は満足し、彼の国は豊かになるだろう」と述べました。
トランプ大統領は、非核化が実現すれば、「25年後、50年後に金委員長が過去を振り返り、自身が北韓と世界のためにしたことを誇りに思えるだろう」として、長期間の安全の保証を示唆しました。
これまでは、アメリカは一括妥結を、北韓は段階的な解決を強く主張し、歩み寄りができずにいました。
これに先立ち、アメリカのニューヨークタイムズは、トランプ政権の関係者の話として、「北韓が6か月以内に核兵器の一部を海外に持ち出し、核施設の閉鎖や査察を受け入れることを期待する」と報じています。
こうした報道に続くトランプ大統領の発言は、北韓の立場をある程度は受け入れるという、これまでよりやや柔軟な姿勢を示したものとみられます。
専門家は、「北韓の不安の解消と、アメリカの立場や条件の強調という2つのメッセージを、トランプ方式として発信したものとみられる。トランプ大統領が北韓の体制を確実に保証すれば、北韓がアメリカが望む方式に歩み寄ることも可能だろう」という見通しを示しています。

[Photo : YONHAP News]

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