豊渓里核実験場 24日午後にも廃棄の見通し

北韓が24日午後にも北東部の豊渓里(プンゲリ)核実験場を廃棄するとみられます。
豊渓里核実験場を廃棄する場面を取材するため北韓を訪れている韓国記者団を含む5か国の報道陣は23日夜、東部の元山(ウォンサン)駅から特別列車で豊渓里に向かいました。
現地の事情を考慮すると、報道陣は24日正午あたりに、豊渓里核実験場の坑道付近に到着し、本格的な廃棄作業を取材することになりそうです。
25日の豊渓里の天気は、にわか雨の見通しです。
豊渓里の核実験場には現在、4つの坑道があり、1回目の核実験に使用し、汚染のため閉鎖された1番坑道と2回目から6回目までの核実験に使用した2番坑道を除く3番と4番坑道は使用可能な状態に管理されているとみられます。
核実験場の爆破と廃棄が行われれば、当分は核実験は使用できなくなり、核実験にもとづいて進められる核兵器の小型化や精密化作業も難しくなるとみられます。
本格的な廃棄作業の前後にどのような作業が行われるかなどは、具体的に知らされていません。
実際に核実験場の廃棄が行われても、現地での取材中は、衛生電話やインターネットを通じた記事の伝送などが不可能であるため、元山のプレスセンターに戻って、各国に伝えられるまで時間がかかるとみられます。
一方、核実験場の廃棄作業に北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席するかにも関心が寄せられています。
[Photo : YONHAP News]