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米CIAも北韓と事前協議 3つのトラックで接触

ニュース2018-05-29
米CIAも北韓と事前協議 3つのトラックで接触

米朝首脳会談の開催に備えたアメリカと北韓との実務接触が、当初伝えられていた2つのトラックではなく、3つのトラックで進められていると、AP通信が28日伝えました。
それによりますと、CIAの組織が、米朝首脳会談に向けた事前協議に当たっているということです。
この組織は、アメリカのポンペイオ国務長官が去年5月、CIA=アメリカ中央情報局の長官を務めていたときに、北韓の核とミサイルの脅威に対処するためにCIA内に設立した「CIAコリアミッションセンター」とみられ、韓国系アメリカ人のアンドリュー・キム氏が率いています。
アンドリュー・キム氏は、今月9日にポンペイオ長官が北韓を訪問し、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と面会した際に同行しています。
米朝首脳会談に備えて、アメリカと北韓は、板門店(パンムンジョム)で会談の議題や争点を整理するための事前協議を行っており、シンガポールでは儀典や警護に関する事務レベルの協議が進められる見通しとなっています。
これに加えて、CIAの組織による協議が行われていることがわかり、米朝首脳会談に向けた両国間の実務接触は、2つのトラックではなく3つのトラックで行われていることになります。
CIAの組織による事前協議は、ソン・キム駐フィリピン大使らが出席して板門店で行われている実務協議を補完する役割をするものだとAP通信は伝えました。協議の相手は、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長率いる統一戦線部だということです。
米朝が3つのチャンネルを同時に稼動して事前協議に当たっていることから、米朝首脳会談が開催される可能性が高いとの見方が強まっています。

[Photo : YONHAP News]

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