ニューヨークで会談 通信傍受が理由

アメリカのポンペイオ国務長官と北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が現地時間の30日と31日にニューヨークで会談することがわかりました。
金英哲党副委員長がワシントンではなくニューヨークでポンペイオ国務長官と会談することにしたのは、通信の傍受に備えたためだとされています。
金英哲党副委員長はポンペイオ国務長官と会談するにあたって、本国と連絡を取り合う必要があります。
ワシントンの場合、本国との通信を傍受されないとの保証はありません。
一方、ニューヨークには国連駐在北韓代表部があり、本国と連絡を取り合う独自の通信設備を使うことができ、通信の内容を傍受される可能性は低くなります。
板門店にも、シンガポールの北韓大使館にも、北韓は独自の通信設備を保有していますので、本国との通信内容が傍受される可能性は大きくありません。
国連安全保障理事会の関係者は、北韓の高官が国連総会に出席することもしばしばあったことから、北韓の国連代表部は通信の傍受に備えた独自のノウハウを確保していると指摘し、通信の傍受に備えて、ポンペイオ国務長官と金英哲党副委員長の会談をニューヨークで行うことにしたのではないかとしました。
金英哲党副委員長はニューヨークでポンペイオ国務長官と詰めの協議を行ったあと、ワシントンに移動し、トランプ大統領に会うのものとみられています。
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