トランプ氏 複数回の米朝首脳会談の可能性に言及

トランプ大統領は、米朝首脳会談の開催に期待を寄せながらも、北韓の非核化で合意を得るには複数回の首脳会談が必要となる可能性があるとの認識を示しました。
トランプ大統領は現地時間の1日、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長からの親書を渡すためにワシントンを訪れる金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と会談する予定です。
これについて、トランプ大統領は現地時間の5月31日、ロイターとのインタビューで、「親書を読み、6月12日に進展が図られることを楽しみにしている」と述べました。
そのうえで、ニューヨークでの事前協議など、これまでの準備交渉が順調に行われたと評価し、首脳会談を予定していた12日に開催したいとの考えを示しました。
ただ、トランプ大統領は、「1度ですべてが終わるわけではない。2度目や3度目が必要かもしれない」と述べ、金正恩国務委員長との会談が1回で終わらず、非核化の手順などをめぐり会談を重ねる可能性に言及しました。
米朝の交渉が順調にいったとしても、非核化をめぐる複雑な争点を10日以内に全て整理するのは難しいと判断したものとみられています。
トランプ大統領はさらに、北韓の非核化をめぐってはミサイル開発プログラムも含まれるとしたうえで、「可能な限り迅速なペースでの完全な非核化を望む」と強調しました。
[Photo : KBS News]