ロシアのプーチン大統領が、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長をロシアに招待していることがわかりました。
ロシア通信などによりますと、ラブロフ外相が、先月31日に金正恩国務委員長と会談した際、プーチン大統領が金委員長をロシアへ招待したいと考えていることを伝え、９月にウラジオストクで行われる「東方経済フォーラムを一つの訪問の場としてあげた」ということです。
これに対し、金委員長は、まだ返事をしていないもようです。
北韓の朝鮮中央通信も、金委員長とプーチン大統領が年内に首脳会談を開くことで合意したと伝えていますが、具体的な時期については触れていません。
今のところ、9月に開かれる可能性が高いものとみられますが、その前に開かれる可能性も排除できません。
米朝首脳会談の主な議題の一つとされる北韓の核弾頭の国外搬出をめぐって、ロシアが積極的に介入してくる可能性があるとの見方が出ています。
北韓としては、核・ミサイルをアメリカに搬出するよりは、中国やロシアに搬出したいと考えている可能性が高く、ロシアはこの機会に、北韓に対する影響力を高めたい思惑があるとみられています。
一方の北韓も、中国に加え、ロシアを味方につけるために、ロシアとの首脳会談を急ぐ可能性があるとみられています。
 

[Photo : KBS News]