米朝首脳会談 実務的な準備はほぼ完了か

アメリカのホワイトハウスが12日に開かれる米朝首脳会談の具体的な日程を発表し、会談に向けた実務的な準備はほぼ終わり、会談の議題が米朝間の争点になるものとみられています。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、現地時間の4日に行われた定例記者会見で、米朝首脳会談の推進状況を紹介し、「最初の会談は、シンガポール時間で12日の午前9時から行われる」と発表しました。
アメリカが会談の開始時間などを公開したことは、シンガポールで行われていた実務協議で会談の形式についての議論がほぼまとまっていることを意味するものとみられ、今後は、会談の議題が米朝協議の争点になるものとみられます。
サンダース報道官は、韓半島の南北軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)で行われている米朝実務者協議について、「非常に前向きな内容で、大きな進展があった」と明らかにし、まだ「交渉が続いている」としています。
サンダース報道官が、12日の会談について「最初の会談」と表現したことも注目されます。
米朝首脳会談が史上初であることを指す可能性がある一方で、トランプ大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の間で、今後、複数回にわたって会談が行われることを示唆したものとも受け止められています。
非核化に向けた手順の複雑さなどから、一回の首脳会談で結果を出すのが難しいとすれば、歴史的な最初の会談で目指すべき成果について、双方が調整する必要があります。
特に、アメリカが最初の会談で北韓にどのような要求を突きつけ、また、非核化の見返りとして北韓に何を差し出すのか、注目されます。
[Photo : YONHAP News]