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米朝首脳会談 露・中も動き出す

ニュース2018-06-06
米朝首脳会談 露・中も動き出す

ロシアのプーチン大統領が北韓の金正恩国務委員長をロシアへ招待したことについて、トランプ大統領は12日に開かれる米朝首脳会談で、金正恩国務委員長に自らの意見を直接伝える考えを示しました。
複数のメディアによりますと、ホワイトハウスのサンダース報道官は、定例会見で「(トランプ)大統領がシンガポールで彼に直接自らの考えを伝えるだろう」と述べました。
これに先立ち、ロシア通信などによりますと、ラブロフ外相が、先月31日に金正恩国務委員長と会談した際、プーチン大統領が金正恩国務委員長をロシアへ招待したいと考えていることを伝え、9月にウラジオストクで行われる「東方経済フォーラムを一つの訪問の場としてあげた」ということです。これに対し、金委員長は、まだ返事をしていないもようです。
これについては、米朝首脳会談の主な議題の一つとされる北韓の核弾頭の国外搬出をめぐって、ロシアが積極的に介入してくる可能性があるとの見方が出ています。
北韓としては、核・ミサイルをアメリカに搬出するよりは、中国やロシアに搬出したいと考えている可能性が高く、トランプ大統領としては、このような動きをけん制する狙いがあるものとみられます。
一方、米朝首脳会談が6日後に迫った中、北京の消息筋が6日に明らかにしたところによりますと、金正恩国務委員長のシンガポール行きに備えて、中国政府が特別警護の準備に取りかかったということです。
金委員長が米朝首脳会談のため、シンガポールに向かう際、金委員長の専用機は、平壌を出発し、中国の領空を通ることになります。
中国政府は、金委員長の専用機が中国の領空に進入すると、すぐ戦闘機の編隊を発進させ、特別護衛を行う案を検討しているもようです。
このような戦闘機編隊の護衛は、一般的に国賓が訪問するときに提供されますが、金国務委員長はシンガポールに行くために中国の領空を通るだけなのに中国は最高水準の警護を検討していることになります。
中国は、米朝首脳会談の成功に向けて積極的な役割を果たしたいと強調してきており、今回の特別警護も北韓への影響力を強めたい狙いがあるものとみられます。

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