韓国水力原子力 対北韓事業専門チーム

韓国水力原子力が対北韓事業担当の専門チームを設置するなど、今後の南北の経済協力に備えて公共機関が準備に乗り出しているもようです。
韓国のメディアが6日、報じたところによりますと、韓国水力原子力は、専門チームを設置して、北韓の老朽化した水力発電所の現代化事業や、小水力発電などの事業開発を準備しているということです。
北韓の水力発電施設は、1950年代から中国との共同開発によって建設が積極的に進められましたが、経済状況の悪化により新たな投資ができず、老朽化が深刻な状態とされています。
韓国水力原子力は、太陽光や風力発電など、新再生エネルギー分野についても事業を進める方針です。
国策研究機関の産業研究院によりますと、北韓の再生エネルギーは、大規模な産業施設には活用できませんが、家庭用の電力や都市の街路灯の電源などに使われるなど、活用の幅が広いということです。
中長期開発によって、2044年までに再生エネルギーの発電容量を、500万キロワットにまで拡大する方針です。
韓国水力原子力は、期限付きで専門チームを設置したあと、今後、常設の専門組織を設置する方針です。
このほかに、産業銀行やエネルギー経済研究院は、開城(ケソン)工業団地の拡大に備えて、最適のエネルギーを供給するため、実務レベルでの共同研究を進めています。
最近、韓国東西発電が、北韓への風力石炭発電所の建設を検討しているほか、鉱物資源公社も南北資源開発作業部会を設置したとうことです。
[Photo : KBS News]