トランプ大統領が、米朝首脳会談は1回とは限らないと発言したことを受けて、2回目の会談の開催場所として、アメリカ南部フロリダ州にある「マールアラーゴ」リゾートが検討されていると、アメリカのメディアが報じました。
アメリカの通信社「ブルームバーグ」が現地時間の6日、報じたところによりますと、トランプ大統領は、2回目の会談について、ことしの秋あたりにフロリダ州にある「マールアラーゴ」リゾートで開くことを北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長に提案することを検討しているということです。
「マールアラーゴ」リゾートは、トランプ大統領所有の別荘で、米中、米日首脳会談が開かれた場所です。
「ブルームバーグ」は、北韓の金英哲（キム・ヨンチョル）朝鮮労働党副委員長がトランプ大統領に手渡した金委員長の親書で、金委員長は首脳会談の開催に向けた渇望を表現したと報じました。
金委員長は、自筆で書いたハングルの親書とともにプレゼントを贈り、トランプ大統領も金委員長宛にプレゼントを贈ったということです。
また「ブルームバーグ」は、ホワイトハウスは、シンガポールでの会談で金委員長が核兵器を放棄するタイムテーブルを提示することを望んでいると報じました。
一方、ポンペイオ国務長官、ジョン・ケリー大統領首席補佐官とともに北韓に対する強硬派とされるボルトン国家安全保障問題担当補佐官もシンガポールでの会談に出席することが明らかになりました。
アメリカでは、トランプ大統領が、北韓に対して先に譲歩しないようアドバイスを受けているという報道が出ていて、北韓が名指しして批判していたボルトン補佐官が会談に同席するのもそうした流れからだとみられています。

[Photo : YONHAP News]