金正恩氏の側近が再びシンガポールへ 宿泊先確認か

金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「執事」とも呼ばれ、シンガポールでアメリカ側と実務的な協議を進めていた北韓のキム・チャンソン国務委員会部長が7日夜、再びシンガポール入りし、宿泊先などの最終確認のためとの見方が出ています。
キム・チャンソン部長は、アメリカ側との協議のあと、いったんシンガポールを離れ、北京に移動、7日に北韓に戻るとみられていましたが、再びシンガポール入りしたもので、12日の米朝会談を前に、北韓代表団の宿泊先や動線を最終確認するためとみられています。
キム部長が向かったのは、セントレジスホテルです。このホテルは、米朝首脳会談に向けてシンガポール政府が指定した「特別イベント区域」内にあり、2015年の中国と台湾との首脳会談の際に中国側の宿泊先として利用されています。
こうしたことから、セントレジスホテルが北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の宿泊先になるとの見方が強まっています。
一方、北韓を訪れているシンガポールのバラクリシュナン外相は7日、北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談し、12日の米朝首脳会談に向けて、金正恩国務委員長の警護や会談の儀典などについて最終調整したものとみられています。
こうしたなか、シンガポール政府は9日から14日まで、北韓代表団に対する制裁を一時的に緩和するとしており、首脳会談に向けた準備が詰めの段階に入っています。
[Photo : KBS News]