南北の大学が協約 学術交流活性化か

韓半島の和解ムードが本格化するなか、韓国の全南(チョンナム)大学と北韓の平壌(ピョンヤン)科学技術大学が7日、交流に向けた協定を結び、南北間の学術交流が今後活発になることが期待されています。
平壌科学技術大学は、2010年に、北韓の教育省と韓国の社団法人「東北アジア教育文化協力財団」による南北交流事業によって開設された北韓で唯一の私立大学です。金日成(キムイルソン)総合大学、金策(キムチェク)工業総合大学と並ぶ北韓の名門大学とされています。
平壌科学技術大学の総長と教授らは7日、韓国の全南大学を訪れ、両校の学術交流や共同研究に向けた協約を結びました。今後、南北間で教授や研究人材、学生の間の交流などを推めていくことになります。
両校は、北韓の食糧問題の解決を目指し、まず、農業分野の交流からスタートし、次第に分野を広げていくとしています。
平壌科学技術大学のチョン・ユテク総長は、「今後、韓国の教授が北韓を訪問して講義をすれば、平壌科学技術大が設立された当初の趣旨と目的が達成されるだろう」と語りました。
今回の協定締結が、今後、南北間の学術交流の本格化につながるのか注目されます。
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