金正恩氏 中国国際航空機搭乗

北韓の金正恩国務委員長が10日にシンガポール入りしましたが、中国航空の飛行機を使ったことが分かりました。
金正恩国務委員長が乗ったのは中国国際航空のボーイング747型機で、中国の習近平国家主席などの要人が使用する専用機だとされています。
航空機の航路を追跡するウェブサイト「フライトレーダー24」によりますと、金正恩国務委員長が乗った飛行機は午前8時半に平壌を出発し、およそ7時間後にシンガポールに到着しました。
金正恩国務委員長は5月に中国の大連を訪問した際は高麗航空の専用機を使いましたが、中国国際航空の飛行機を使ったのは安全性を考慮したのではないかとみられています。
平壌からシンガポールまでは4800キロほどですが、高麗航空の専用機のパイロットは長距離飛行の経験がなく、機体も老朽化していて、安全性を考慮、中国国際航空の飛行機を使ったとされています。
この日は高麗航空の専用機とみられる旧ソ連が開発したイリューシン機も平壌からシンガポールに向かいましたが、金正恩国務委員長がどの飛行機に乗ったのかはシンガポールに到着するまで分かりませんでした。
高麗航空の専用機は旧ソ連が開発した「イリューシン62型」の改良型で、北韓はこの飛行機を30年以上前に購入、安全性への懸念が指摘されています。
[Photo : YONHAP News]