北韓メディア 米朝首脳会談の記録映像を放送

北韓が14日、米朝首脳会談の模様を収めた記録映像を放送しました。
北韓の朝鮮中央テレビは14日午後3時から、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が12日、宿泊先のホテルを出発して会場に向かう場面やトランプ大統領と会談する場面などを40分間にわたって詳細に伝えました。
また、金委員長が中国が提供した専用機に乗ってシンガーポールに向けて発つ姿や機内での金委員長の様子、宿泊先だったシンガポールのホテルの客室内の様子なども伝えました。
さらに、同行した努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相がトランプ大統領に対して挙手の敬礼をする姿、金委員長がアメリカの強硬派、ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官と握手する姿なども流しました。
朝鮮中央テレビは、米朝会談が世界の注目を集め、金委員長は韓半島の情勢の流れを主導したとして、金委員長の役割を浮き彫りにしました。
こうした映像の放送は、今後進められる非核化やアメリカとの国交樹立などについて北韓住民を説得するためのものとみられます。
[Photo : YONHAP News]