米駐韓大使指名のハリス氏 「韓米演習は中止」

韓国駐在アメリカ大使に指名されたハリス太平洋軍司令官が、韓米間での大規模な合同軍事演習は中止する必要があるという考えを改めて表明しました。
ハリス氏は15日、アメリカ上院外交委員会の公聴会に出席し、韓半島は全体的に状況が変わったとしたうえで、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が真剣かどうかを把握するためにも主な合同軍事演習は中止する必要があると考えると述べました。
ただ、中止するのは軍事演習だけで、韓国駐留アメリカ軍の日常的な訓練は続くと認識していると話しました。
また、韓米合同軍事演習の短期的な中止が、軍事的な準備態勢を損なうことにはならないだろうという見方を示しました。
ハリス氏は、軍事演習の中止についてはトランプ大統領の意向を支持しましたが、「もう北韓の核の脅威はない」としたトランプ大統領のコメントには同意せず、確固たる韓米同盟の重要性を強調しました。
韓米間では、毎年8月に合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」、毎年3月に「フォール・イーグル」を行っています。
こうしたなか、韓米の国防相が14日午後、電話会談したことで、韓米合同軍事演習の中止に関する発表が近く行われるのではないかという見方が出ています。
[Photo : KBS News]