非核化の実現 韓国人「前向き」・日本人「後ろ向き」

北韓の非核化が実現されるかどうかについて、韓国人は前向きに、日本人は後ろ向きに考えていることが調査でわかりました。
韓国の民間のシンクタンク「東アジア研究院(EAI)」と日本の非営利団体「言論NPO」が、ことし5月と6月にそれぞれの国の成人男女およそ1000人ずつを対象に調査を行って、18日、ソウル市内のホテルで記者会見を開き、結果を発表しました。
それによりますと、非核化の実現の可能性について、「南北首脳会談の合意どおり北韓の非核化が実現される」と答えた人の割合は、韓国人は13.7%だったのに対して、日本人は1.2%でした。
「非核化に向けた努力はあるだろうが、時間が長く掛かりそうだ」と答えた人は、韓国人は45.6%だったのに対して、日本人は24.3%でした。
また、非核化の実現の時期について、韓国人は「10年以内」と答えた人が60%以上だったのに対して、日本人は65.1%が実現しないだろうと答えました。
韓日関係については、韓国人は「悪い」と答えた人の割合が去年に比べて10.8ポイント減って54.8%、日本人は17.1ポイント減って40.6%と、両国ともに2013年の調査以来、もっとも低くなっていました。
「韓日関係は今後、悪くなりそうだ」と答えた人の割合も、去年に比べてそれぞれ減少しました。
しかし、日本に対するイメージを「良い」と答えた韓国人は去年に比べて増加して28.3%だったのに対して、韓国に対するイメージを「良い」と答えた日本人は去年に比べて減少して22.9%でした。
これまでの調査では、韓国のイメージについて「良い」と答えた日本人の割合が、日本のイメージについて「良い」と答えた韓国人の割合を上回っていましたが、今回初めて逆転しました。
この調査は、韓国人と日本人の認識の相違をなくし、互いに理解を深めるために2013年から毎年行っているもので、ことしで6回目となります。
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