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韓米合同軍事演習 軍当局が中止を発表

ニュース2018-06-19

韓国国防部は19日、8月に予定していた定例の韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を中止することを決めたと発表しました。
国防部の関係者は、平和定着に向けた米朝の対話を支援するために、アメリカとの間で乙支フリーダムガーディアンに向けたすべての活動を保留することで合意したとしました。
また、他の合同軍事演習については、アメリカとの間で引き続き協議していく予定だとして、米朝の対話が順調に進む場合、他の軍事演習も中止する可能性を示唆しました。
アメリカ国防総省もこの日、「トランプ大統領の約束に沿って、同盟国である韓国と協議し、8月の乙支フリーダムガーディアンに関するすべての計画を中止した」と発表しました。
ただ、「韓半島以外の太平洋での演習には何ら影響はない」と強調しました。
太平洋での演習は、ハワイ沖などで行われる多国間海上訓練「環太平洋合同演習」を指すものとみられます。
こうした決定は、アメリカの北韓に対する敵視政策を解消する最初の措置と受け止められています。
北韓は「段階的同時行動」を強調しており、乙支フリーダムガーディアンの中止を受けて、弾道ミサイルエンジン試験場の廃棄など、相応する措置を取るものと予想されます。
乙支フリーダムガーディアンは毎年8月から9月にかけて行われる合同軍事演習ですが、1990年の湾岸戦争のときに中止されたことがあり、今回が2回目の中止です。
トランプ大統領は17日、ツイッターで、「軍事演習は非常に高くつくし、誠実な交渉に悪影響をもたらす。そのうえにとても挑発的だ」として演習中止の理由について説明しました。
ただ、「対話が決裂すれば、すぐに演習を再開できる」として、今回の措置が北韓に譲歩したわけではないと強調しました。

[Photo : YONHAP News]

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