金正恩委員長の訪中 中国メディアは13分後に報道

金正恩国務委員長は19日午前、専用機で北京に到着しましたが、中国の国営メディアは到着後間もなく金正恩国務委員長の訪問を伝えました。
中国中央テレビはこの日、午前10時13分に金正恩国務委員長の訪問を報じました。
また、新華通信も同じ時間、速報として金正恩国務委員長の訪問を報じました。
金正恩国務委員長の専用機は午前10時ごろ北京に到着しましたので、専用機着陸から13分後に金正恩国務委員長の訪問を報じたことになります。
中国のメディアはこれまで、北韓の最高指導者の訪問については早くても翌日になって、あるいは出国したあとで報じていました。
こうしたことを考えると、専用機着陸から13分後に訪問を報じたのは異例です。
中国のメディアが金正恩国務委員長の訪問を迅速に報じ、北韓側は迅速な報道に同意したのは、北韓がこれまでのように閉鎖的な国ではないことをアピールする狙いがあるとの見方もあります。
金正恩委員長がシンガポールを訪問した際は、北韓のメディアは金正恩委員長のシンガポール訪問の詳細な日程を帰国後ではなく翌日に報じました。
こうした動きは、北韓が過去の秘密外交を自粛し、国際社会に復帰する前段階として、国際慣例に従う通常の国であることを強調する目的があるとされています。
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