中朝が緊密な関係をアピール 経済協力念頭か

北韓と中国が緊密な関係をアピールし、経済協力に向けた動きに注目が集まっています。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は19日に中国を訪問し、北京市内にある農業関連施設や、交通管理を行う施設を視察しました。
北韓の食糧不足の解決や、鉄道などインフラの改善に向けた今後の中国との経済協力を念頭に置いた視察とみられています。
金委員長にとって、今回の中国訪問はこの3か月で3度目で、後ろ盾となる中国との親密な関係をアピールして、非核化をめぐるアメリカとの交渉を有利に進める狙いもあるとみられています。
一方、中国としては、非核化以降、北韓の市場が開放されたときに備えて、多様な分野で北韓との経済協力を進めたいところです。
ただ、本格的な経済協力のためには、北韓に対する国際社会の制裁が緩和または解除されなければならず、今後、北韓による非核化が進展した場合、中国が北韓に対する制裁の見直しを国連に求める可能性が高いとみられています。
米朝交渉が本格化する局面で4回目の中朝首脳会談を行うことで、北韓への影響力を最大限に高めたいのが中国の思惑で、習近平国家主席が年内に北韓を訪問する可能性が高いとの見方も出ています。
[Photo : YONHAP News]