北韓とアメリカが、北韓の芸術団による公演を9月にワシントンで開くことで暫定的に合意したもようです。
北韓に詳しい中国の消息筋が20日に明らかにしたところによりますと、三池淵（サムジヨン）管弦楽団の団長として南北芸術団の交流などを取り仕切った玄松月（ヒョン・ソンウォル）氏が、先の米朝首脳会談で北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長に随行してシンガポールを訪問した際に、アメリカで公演を開くことについて、アメリカ側と協議したということです。
公演は9月29日にワシントンで行われる見通しだということです。
北韓の歌手が個人としてニューヨークやロサンゼルスなどで公演したことはありますが、大規模な芸術団が首都であるワシントンで公演するのは初めてです。
米朝が首脳会談以降、非核化や体制の保証などをめぐって交渉を本格化させようとしているなか、まずは文化交流により、関係改善のムードを作りあげる狙いがあるとみられています。
三池淵管弦楽団は、平昌（ピョンチャン）冬季オリンピックが開かれたことし2月、ソウルとオリンピック開催地の江陵（カンヌン）で公演を行っています。

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