南北が合意 「早急に通信線復旧へ」

南北間の軍通信線を復旧するための実務協議が25日、板門店で行われ、最大限早急に軍通信線を復旧することで合意しました。
韓国と北韓は14日に板門店の北側施設「統一閣」で行われた将官級軍事会談で、西海岸側地区と東海岸側地区で、南北間の軍通信線を完全に復旧させることで合意しています。
将官級会談の合意を受けて、韓国側が20日に実務協議を提案し、北韓側が応じたものです。
西海岸側地区の軍通信線は、平澤にある韓国海軍第2艦隊司令部と北韓の南浦にある西海艦隊司令部を結ぶ通信線で、2016年2月の開城工業団地閉鎖に伴って途絶えましたが、ことし1月の南北高官級会談を契機に復旧しました。
ただ、今のところ電話による通信だけが可能で、ファックスのやり取りはできない状況です。
東海岸側地区の軍通信線は2010年11月の軍事境界線北側の山火事で消失し、途絶えたままとなっています。
西海岸および東海岸側地区の通信線が完全復旧すれば、海上での偶発的な衝突を防止することに役立つものとみられます。
[Photo : YONHAP News]