在韓米軍司令官 「北を刺激・挑発する必要はない」

韓国駐留アメリカ軍のブルックス司令官は27日、北韓を刺激する軍事演習を中止し、演習の規模や時期などを見直す考えを示しました。
ブルックス司令官は27日、ソウル市内で開かれた「韓米同盟フォーラム」で演説し、「北韓はまだ核兵器を廃棄したわけでも、通常兵器の戦力を減らしたわけでもなく、国際社会による圧力は続けなければならない」と前置きしたうえで、韓米合同軍事演習の中止について、「あらゆる演習の中止とみてはならない。信頼を醸成することが重要な時期に不要に北韓を刺激する演習を中止するということ」と述べ、北韓に不安を抱かせるよりは前向きな変化をはかる意志があるというメッセージを伝えるのが重要との考えを示しました。
具体的には、韓米合同軍事演習のシナリオの変更、規模の縮小、メディアへの公開を控えることなどをあげました。
28日に開催される韓米国防相会談では、今後、韓米合同演習をどのような形で進めるかについて重点的に議論するものとみられ、注目が集まっています。
会談では、アメリカ軍から韓国軍への有事作戦統制権の移管など、韓米同盟の懸案についても議論される見通しです。
[Photo : KBS News]