韓米 合同軍事演習中断の「ガイドライン」を設ける

韓国とアメリカの国防部長官が28日、韓米合同軍事演習の中止について、ガイドラインを決めました。
北韓の非核化と南北関係の発展を進めている外交・安保当局の政策に足並みを揃えながら、演習の中止による軍の混乱を防ぐことが狙いと考えられます。
6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談の後、アメリカのトランプ大統領が韓米合同軍事演習の中止について触れてから、8月の合同軍事演習(UFG)を含む軍事演習が相次いで中止され、両国の軍で多少混乱があったとされています。
これによって、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防長官とマティス国防長官の今回の会談は、このような混乱を防ぎながら北韓で非核化に向けた進展があった場合は、それに合わせて韓米合同軍事演習の時期・規模・内容を調整できるというメッセージをはっきり伝えることに焦点を合わせているようにみえます。
国防部の当局者によりますと、両国の長官は、会談で「韓半島で実施される韓米合同軍事演習の場合、北韓での非核化に向けた進展と各部隊の戦闘準備体制を考慮し、演習の規模・時期・内容を緊密に協議し共同発表する」ことで意見を一致したということです。
国防部の内外では、これを一種のガイドラインだと受け止めています。
また、両国の長官のガイドラインは、韓米合同軍事演習にだけ適用されるもので、韓国軍の単独訓練は、韓国軍の判断で行われることにしたということです。
[Photo : YONHAP News]