北韓の芸術団が、ことし中に中国で公演する可能性があると見られています。
北京の消息筋によりますと、北韓の金正恩(キム･ジョンウン)国務委員長が中国との首脳会談のため6月19日と20日に北京を訪問した際、北韓芸術団の関係者らが同行していたということです。
さらに、平昌冬季オリンピックを記念して開かれた北韓芸術団の公演で舞台監督を務めたアン・ジョンホ氏が、ことし2月、中国を訪問したことをきっかけに、中国との文化交流を再開する動きが始まっているということです。
北韓と中国の文化交流は、2015年12月、北京で初めての海外公演を予定していた北韓の牡丹峰(モランボン)楽団が、公演開始の直前に公演を取り消して北韓に帰国した以来、途絶えたままとなっていました。
しかし、ことし4月、故金日成(キム・イルソン)主席の誕生を記念する北韓の芸術行事に、中国共産党の宋濤(ソウ・トウ)対外連絡部長率いる中国の芸術団が国賓として出席していたということです。
これについて専門家は、北韓と中国の文化交流は、国連による北韓への経済制裁の対象に含まれないため、今後、さらに交流が活発化するものとみられると説明しています。

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