米朝 板門店で実務協議

ポンペイオ国務長官の訪朝を控えて、米朝の実務協議が本格化しているもようです。
アメリカのCNNは、国務省当局者の話として、アメリカと北韓の代表団が1日、軍事境界線がある板門店で実務協議を開いたと報じました。
CNNは、米朝間の直接協議は、トランプ大統領と金正恩国務委員長による首脳会談以降、初めてだとしました。
実務協議には、アメリカからソン・キム駐フィリピン大使が、北韓から崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が出席したということです。
ソン・キム駐フィリピン大使と崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は、米朝首脳会談に向けた交渉でも中心的な役割を果たし、首脳会談直前まで板門店で実務協議を進めたことがあります。
外交消息筋によりますと、今回の協議では、北韓の核弾頭や核関連施設の検証について、広範な論議が進められ、米朝首脳会談で合意したアメリカ軍の遺骨返還についても論議したということです。
ところで、今回の協議では、アメリカのポンペイオ国務長官のメッセージが北韓側に伝えられたということです。
メッセージは、実務協議に加わったアメリカ中央情報局コリア・ミッションセンターのアンドリュー・キム・センター長が、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長に伝えたということです。
メッセージの具体的な内容は明らかにされていませんが、非核化の措置やアメリカ軍の遺骨返還に関する要求が盛り込まれたものとみられています。
一方、アメリカのボルトン大統領補佐官は1日、CBSテレビのインタビューで、「アメリカは非核化に向けた計画を持っている。ポンペイオ国務長官が近く、北韓を訪問し、核や弾道ミサイル、大量破壊兵器の解体について北韓側と協議する予定だ」と述べました。
また、「北韓が協力すれば核兵器の解体は1年以内に実現し、制裁の解除、韓国や日本からの支援も可能になる」との見通しを示しました。
[Photo : KBS News]