米朝実務協議 トランプ氏のメッセージ伝える

1日に板門店(パンムンジョム)で行われた米朝の実務協議で、アメリカ側は北韓側にトランプ大統領のメッセージを伝えたもようです。
トランプ大統領のメッセージは、米朝実務協議でアメリカ側の代表を務めるソン・キム大使と北韓とのパイプ役を任されてきたCIAのアンドリュー・キム氏から、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長に渡われたもようです。
金英哲氏がメッセージを受け取るために板門店を訪れたことから、トランプ大統領のメッセージは、非公開の書簡である可能性が高いとみられています。
メッセージには、先月の米朝首脳会談で合意した共同声明にもとづく敵対関係の解消や韓半島の平和構築を履行するために必要な措置などが盛り込まれているとみられています。
先月の米朝首脳会談で合意した共同声明に具体的な中身がないとの批判を受けているトランプ政権は、北韓がなるべく早期に非核化に向けた措置を取ることを望んでおり、今回、金委員長に渡されたトランプ大統領のメッセージにも、こうした内容が含まれているとみられています。
一方、アメリカのボルトン大統領補佐官は、アメリカメディアとのインタビューで、「アメリカは、北韓の核兵器やミサイルを1年以内に廃棄できるプログラムを持っており、ポンペイオ長官がこれについて近く北韓と議論する」と述べました。
これは、先週、「北韓の核廃棄にタイムスケジュールはない」としたポンペイオ長官の発言とは食い違うもので、アメリカが北韓との核交渉に直接関与していない「タカ派」のボルトン補佐官の口を借りて、北韓に対し、非核化に向けた措置を迅速に取るよう促したものと受け止められています。
[Photo : YONHAP News]